広島では、ひろしまフラワーフェスティバル2020の中止が発表されました。
その翌月である6月5日~7日に開催予定となっている「とうかさん」についても影響が懸念されています。
→4月13日に中止が発表されました。
平素より大祭にご理解ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。さて、現状世界中で新型コロナウイルス感染が拡大し、未だ収束の見通しが立たない状況です。
当委員会も、大祭の開催の是非について検討を重ねてまいりました。
検討の結果、令和2年6月5日(金)~7日(日)の3日間開催予定でしたとうかさん大祭は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止することと致します。なお、大祭中の神事は関係者のみで行います。
大祭は、広島地方の初夏の風物詩であり、浴衣の着始めのお祭りでもあります。広島の文化として多くの皆様に愛されているお祭りではありますが、参拝者及び関係者の皆様の健康・安全面を第一に考慮した結果、中止の判断に至りました。大祭を楽しみにしていただい皆様には誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきます様お願い申し上げます。神事や大祭特別祈祷また縁起物の厄除けうちわ等の取扱いについては、状況を注視しながら対応していきたいと思います。
詳細は、決まり次第、公式ホームページにてお知らせいたします。ご不明な点は、とうかさん祭禮委員会までご照会下さい。
とうかさん祭禮委員会
とうかさんの内容とコロナ影響見通しについてまとめました。
目次:お好きなところから
広島のとうかさんはコロナの影響がある?お祭りの内容と見通しを確認
とうかさんとは
とうかさんは、正確な名前を「とうかさん大祭」と言います。
毎年6月10日前後に広島市内で開催されるお祭りで、広島三大祭りの1つと言われています。
お祭りの内容
とうかさんが開催されるのは、毎年6月ごろ。
福屋やヤマダ電機(天満屋ビル)の間にある、中央通りの両側で、多くの露店が繰り広げられます。また、アリスガーデンなどのいろいろな場所もお祭りムード一色となります。
また、広島ではその年に初めて浴衣を着るタイミングとなっており
「ゆかたまつり」や「ゆかたできん祭(きんさい≒来なさい)」とも呼ばれています。
浴衣で行くとサービスしてくれる店舗もあり、当日は多くの浴衣姿を見ることができます。
開催日時
「とうかさん大祭」は、毎年6月の第1金曜から日曜までの合計3日間で開催されます。
2020年のとうかさんは、6月5日(金)~7日(日)の予定です。
また、参拝に関しては、以下の通りとなります(とうかさん公式ホームページより引用)。
開門時間は、正午から午後11時です。(最終日のみ午後10時まで)
産業発展祈願祭 初日16時~ 御開帳法要 初日18時30分~
お焚き上げ法要 中日15時~ 御閉帳法要 最終日20時30分~
開催場所
とうかさんは、広島市中区三川町の「福昌山 慈善院 圓隆寺」にておこなわれます。
ただ、若い方や家族連れが楽しみにしているのは、中央通りで行われる歩行者天国&露店でしょう。
参拝者数は、3日間で約8万人にもなるほか、中央通り一帯の人数は、50万人にも到達するほどの規模になります。
なぜ”とうかさん”なのか?
「とうかさん大祭」は、広島市中区にある圓隆寺の総鎮守である「稲荷大明神」のお祭りです。
御神体である「稲荷大明神」は法華経の守護神であり
稲荷を「いなり」ではなく、音読みで「とうか」と呼んだのが”とうかさん”(稲荷参)の語源です。
よく「10日前後に行われるから」と言われますが、これは、たまたま昭和30年に6月10日頃に開催された際、「とうか」を「十日」にかけて、しばらくの間6月9日、10日に開催されていた時期があったためです。
昭和36年から平成9年までは、6月8,9,10日に行われていましたが、それ以降は毎年6月の第1金曜日~日曜日の開催となっています。
コロナウィルスの影響
コロナウィルスの感染拡大に伴う、とうかさんへの影響が懸念されています。
特に、ひろしまフラワーフェスティバル2020も中止になっているため、とうかさんも中止になると広島経済に与えるダメージは計り知れません。
しかし、執筆時点(2020年3月29日)では、コロナウィルスに対する見解は示されておらず、毎年の「とうかさん うちわ姫オーディション」の受付は、予定通り受付を進めているようです。
東京都や福岡県などで、外出自粛が要望されており、このままでいけば広島にも伝播される懸念があります。
現在、これ以上の拡大を防止するための各種施策が行われていますので、早期に収束してくれて、予定通り開催されることが望まれます。